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UXとかCXとか学びに、XPD2014に行ってきたよー 議事録展開。

takezawa0502
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2014年3月23日

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ロフトワークさんが主催でUXについての勉強を。

丸一日orz…  結構しんどかったです。

面白かった話が多かったので議事録展開。

 

その前に長いので感想を先に。

■感じたこと
➡エクスペリエンスはテクノロジーの変化によって、より直感的になって行くのでは?と思う。

➡エクスペリエンスを生み出すための調査の大変さと重要性。手法としてはカスタマージャーニーマップをもっとしっかり作りたいと思った。

➡エクスペリエンスの創造とは、ビジョンであり、事業であり、経営であると思った。エクスペリエンスの先にイノベーションがあると感じる。

➡テクノロジーによって変わるのは、WEBではなくリアルなのかもしれない。UXはリアルの体験やガジェット、そこにひもづくWEBがエクスペリエンスを作るのかなと思った。

 

さてさて、では本題に。

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午前中のスピーカーはこの2人。

■FROG(http://www.frogdesign.com)のBrandon Edwardsさん

元々インダストリアルデザイナー。今はUXなどをデザインしているとのこと。

フロッグがこれから重要とかんじるもの

・ダイナミズム➡意識をつくっている。触って動くのはスタティック。そうではなく触れるときに行動に会わせてくれる

・シンボシス(共生)➡鷹と野ネズミの関係を、我々はエクスペリエンスとして作ることができるのではないか。

・システム➡エクスペリエンスデザインにはシステム的な思考がないと行けない

 

●フロッグの制作アプローチ

・重要なのは学祭的なチームで取り組むこと。カスタムメイドの チャレンジに取り組めるチーム設計(CD、STG、DN、VD)

・ビジネス、ユーザーなどの洞察をまとめる(6~16週間)
└ストラテジスト、デザイナー、プログラマ
常に誰のためのデザイン。その真実だとおもう仮説。
それをリサーチ。

└足を使って、検証。このオポチュニティは何かということ
を検討する。ジャーニーを分析し、アイデアにしていく。

└リサーチの実例。カスタマージャーニー、ペルソナ、
エクスペリエンス全体の記録、ブランドと人の間ではなく
その周辺。コンセプトはビジネスのマーケット

・クリエイトは、アジャイルであり、リーンで行っている。
└どんなに長くても2WEEKSおきに振り返る。デザインする際
にコンセプト、ビジネスモデルのテストを繰り返す。

└デザインのシステムという観点から当てはめ方、スケールを
検討。最初の10秒、10分後、10週間後のエクスペリエ
ンスの視点で検討。

 

■千葉工業大学 デザイン工学科 山崎和彦さん

●UX思考の導入
クリナップ、IBMにつとめて、デザインコンサルティングを実施。

・なぜThinkpadの評判がいいのにDELのほうが売れるの?
というのがビジネス的なUXの出発点
└買いにくい、アフターサービスが弱い

└ペルソナの再設定(CPU、HDDのスペックで提供していた
ものからペルソナによるシリーズ構成で再構築する)

●戦略としてのUX
・UXの戦略はUXのビジョンを描いてロードマップをつくらない
と長続きしない
└対象物:モノだけでなく、サービス、ビジネスモデル、組織

・目標、ビジョンって?
└アップル ナレッジナビゲーターというコンセプトに
向かって作っているからipadがでても驚きがない。

└マリッサメイヤー
「私の仕事は組織とユーザー体験をデザインすること。」

●ユーザー中心のロードマップ
└従来は技術や市場としてのロードマップが多かった。

└ユーザー中心のロードマップ:縦軸をユーザーとし、
ユーザーの分類、環境、体験、時間軸、魅力を紐解く。

└エクスペリエンスマップ(カスタマージャーニーマップ)
を作ってみよう。ユーザー、クライアント、自社などの視点
も組み合わせる

●UX戦略の前に
└リフレーミング:会社のフレームを見直す

└経験経済のマップ:コモディティ➡プロダクト➡サービス
➡エクスペリエンス➡トランスフォーメーション。
トランスフォーメーションするとは、新たな観点で状況を
捉えること。この場合は後者をさす。
「軽い眼鏡をつくる」⇔「眼鏡をつけていることを感じさせ
ない快適な生活」

└リードユーザー(極端なユーザー)から新たなデザインを
作り出す。

└ある人はどんなビールが好きなのか?という考えはUXを
忘れている。なぜならユーザーは、時間軸、状況によって
感情が変わって行くから。
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ここからは、午後の部。ということでロフトワークの棚橋さんと諏訪さんからお話をいただきました。
■エクスペリエンスデザイン ロフトワーク棚橋さん

●エクスペリエンスのためのデザイン
GoPro(カメラ)の場合

└エクスペリエンス:どんな体験をあらたに実現するのか
➡有意義な体験を美しい写真やビデオに収めたい

└誰にって使ってもらいたいのか
➡アクションスポーツをやっているひと

└デザインすべき対象、対象との関係をどうとらえるか?
➡対象は、カメラ、アクセサリ、アプリ。
関係はそれらをいつ使い、どこで知るか?

つまりプロダクトのデザインだけではなく、それを使うユーザーとの関係までをもデザインしなければならない。
(GoProのアクセサリや店舗、WEB、スタッフなど)

●エクスペリエンスのためのデザイン
なぜつくるか?➡何をつくるか?の思考で行うのが基本。
そこから反復する場合も多い。

・例:なぜ作るか:見えない汚れが落ちてるか悩まなくしたい    何を作るか:見えない汚れがつきにくくする洗剤

なぜ?の先にあるのは、全く違う解決アプローチになる場合がある。

●事例:プロジェクト背景

ある製薬会社のアメリカ本社が新パッケージガイドラインを策定。しかし日本では処方の仕方が大きく異なる

└リサーチ(中規模、大規模の病院の様子を調査)
➡薬の取り間違いが怖いのでは?と仮説を立て、そこをどう
管理しているかが気になり調べると、やはり箱や、錠剤の
包みが間違いやすい。

➡さらに調べると、期限の管理や、開封未開封の管理を行って
いる。理由は薬の原価費用があるので、在庫管理にも気を
使っている。

・分析手法:カスタマージャーニーマップ(http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/10/11/16000

└調剤、取り出し方、期限のチェック、棚に戻すオペレーショ
ンなどを可視化。

➡取り出す際は気を使えているが、戻すときに間違っちゃう
ケースがあったりする、らしい。

・分析手法:ステークスホルダーマップ
└関係者をマッピングして、流れをまとめるもの。
またそのステークスホルダーごとのエクスペリエンス。

・実施すべきフロー

調査➡調査分析結果➡実現すべき体験を定義➡デザイン作成

└エクスペリエンス:調査、分析、理想を定義➡デザイン:
デザインポリシー、ガイドラインを制定
●どんなアプローチでデザインで実現するか
・Diversity:アイデアはなるべくオープンにして社外の人
(異分野の有識者が望ましい)と考える。
アイデアソンやハッカソンをしていく
└一般の人:価値観を知る 有識者:知識を広げる
➡ クライアントと練る

・Lean:学習型のアプローチを。これまでにない新しい体験で
あればあるほど、実際にユーザーがその価値を認めてくれる
か分からない。スケッチをベースにアイデアを評価させる。

・DiversityでかつLeanだった事例

ねむりラボ
└発売前からコミュニケーション開始。
ねむりラボ➡高機能なものを予定していたが、もう少し
コミュニケーション中心のライトなものにしたいと要望。
発売前に予約が入り、想定の1.5倍の売上。

 

■エクスペリエンステクノロジー ロフトワーク諏訪さん

O2O
└iBeaconとかは見るようになってきたね
└キーレスのホテルの場合。鍵がなくなるだけでなく、
フロントがいらなくなる、アプリを通じてメッセージが
送れるという新しいエクスペリエンス。
また、宿が今の形式のように集合帯である必要ないかも。

 

 

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