アートとビジネスの関係
以前から、「会社は作品だ」という言葉を聞いており、(サイバーエージェントの藤田さんや、クラシコムの青木さんなど)個人的にもなんとなくそのように思っていました。
佐藤可士和さんのように、アートディレクターであり、経営者が一目置く存在、というのも、増えてきたように思っていて、このアートとビジネスにはどんな関係があるのだろう、と感じていたというのもあります。
が、その関係については、ずっとそのままにしていて長らくうまく言語化出来てなかったんだけど、なんとなくまとまってきたのでブログにしたいと思います。
きっかけはこちら。ブルーピリオド。
簡単に言うと、学校サボりがちな美術にも縁遠いチャラい高校生が、あるきっかけで、日本で(ある意味)一番難しいといわれる、東京藝術大学をめざす、という漫画。
もう最高でした。刺さる言葉たくさん。
まあそんなは良いのですが、今回のテーマに沿うと、課題に対して、どう考え、どう表現して、どう感じてもらうか、に向き合う姿勢は、まさに経営そのもの、と感じたわけです。
特に経営は、答えのない答えを、何とかして形にするというのが役目だったりしますので、まさに、という感じです。
併せて、こちらも一読。
ここに、まさにその回答がありました。
結論、なぜ「美意識」を鍛えるのか?
それは、
①今までの社会では、論理的で万人が良いと思うもの(車とかテレビとか)をいかにハイスペック、ハイスピードで出すか?の競争だったが、現社会ではそれらで差別化を図ることは難しくなったため。
②消費者が欲しいものが、マズローで言う自己実現的な消費に近づいており、そこに会社や商品の美意識や生き様が求められるようになったから。
③上記を満たすためには、部分的な最適化ではなく、一見すると損するような、信念や価値観で選ぶような決議する必要があり、そこには、直観やセンスなど、数値では測れない能力を向上させる必要があるから。
ということなんです。
なんか、納得感ありませんか?
僕も、商品選定から、事業設計、経営哲学まで、経営者のセンスが重要だと思っていて、そういうのってどうやって鍛えるんだろうと思っていましたが、この辺りにヒントがありそうだなと思いました。