仕事、マーケティング、事業、本、映画など、斜め上から目線で書き綴ってます

書籍

アートとビジネスの関係

以前から、「会社は作品だ」という言葉を聞いており、(サイバーエージェントの藤田さんや、クラシコムの青木さんなど)個人的にもなんとなくそのように思っていました。 佐藤可士和さんのように、アートディレクターであり、経営者が一目置く存在、というのも、増えてきたように思っていて、このアートとビジネスにはどんな関係があるのだろう、と感じていたというのもあります。 が、その関係については、ずっとそのままにしていて長らくうまく言語化出来てなかったんだけど、なんとなくまとまってきたのでブログにしたいと思います。 きっかけはこちら。ブルーピリオド。 簡単に言うと、学校サボりがちな美術にも縁遠いチャラい高校生が、…
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去年

学問のすすめ

学問のすすめ読了 福沢諭吉は知っていれど、「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」のフレーズは知っていれど、どんな本かは知らず、読んでみた。 国は信用ならんし、民間から変えて行かなあかん。 そもそも国批判や、政治批判とかするけど、役人を選んでるのは私たちなのだから、ちゃんと法に従っていくべき。 天誅とか、仇討とか、正義になったつもりかもしれんが、国の恩恵を受けてるのにそれはおかしいよ。 自立することこそが重要。 鎖国してるならまだしも、のほほんとしてる間に諸外国が攻めてくる競争の世界なら尚更。 そのためには勉強しろ。 ただ食っていけるレベルでやるな。 世の中を変える気でやらな生きる意味ない…
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去年

『未来食堂に来てください』が良い本だった

久しぶりにちょうど良い本に 出会えた感じなので、紹介します。     小林せかいさんという、 元クックパッドエンジニアから、 定食屋に転身した方の著書。   そもそも飲食店のメニューっているの? という飲食店の根底を覆してくれる 気持ちいい本です。   未来食堂の変わっている点は ・メニューが日替わり一種類のみで、着席3秒で出てくる ・夜は、厨房の冷蔵庫リストから選べばそれにあった料理をつくってくれる”あつらえ”というシステムがある ・50分お手伝いで一食無料になる”まかない”というシステムがある 他にも色々あります。   これらの内容は 奇を…
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6年前

お店屋さんの物語り

最近読んだ本に、   「普段、お客さんに、話すように本を書いてみてください。」   と言われ書いたという、洋服屋さんの、洋服語りの本がありまして。     お店で扱っている服を一点一点紹介している本なんですが、 これがまぁ面白いというか、心地良いというか。   その物自体の、良い点やその背景や、作り手の想い、 それらをうまい塩梅で書いてくれていて、 接客特有の鬱陶しさがないんですね。     これはどういうことだろう、と僕なりに考えてみました。 (いわゆる)面倒な接客とも少し対比しつつ。     まず一つ…
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6年前

誰もいない場所を探している

アアルトコーヒーという、徳島の有名なコーヒーショップのオーナーの本。 ふらりと入った雑貨屋に置いてあり、なんとなく心惹かれて手に取った。   『誰もいない場所を探している』   タイトルが良い。 35歳をすぎたサラリーマンが、全然経験もなにもないコーヒー屋を始めるのだが(そして今では有名店なのだが) そこで感じた体験がリアルに、心温かく、ずしりと伝わってくる。 夢と、現実を捉えるバランスが素晴らしいと感じた。   ーーー 大切なのは夢ではなくて日々の生活。 お金を貯めておくことは大事で、 何より必要なのは、スタートに就くための準備。 物事はどちらがいいと決められる…
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8年前

小さなチーム、大きな仕事

  最近読んだ中でも指折りにいい本だと思いました。 リーダー以上の人は、自分の視点をあげるためにも是非一読をお勧めします。 持ち帰れるものが多すぎて、自分に足りないものを1つ持ち帰って また成長したら1つ持ち帰る、くらいでもよいのではないでしょうか?   話が具体的なので、自分のどこがダメで、どうすればいいのかイメージがわきます。   以下、僕がドッグイヤーした箇所の抜粋です。   ・競合を打ち負かすには、相手よりも上回らなければならない、という冷戦的な考えは行き詰まる。他社について心配するとすぐに強迫観念に変わってしまう。 →競合スペックの比較になりが…
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8年前

ミナを着て旅に出よう

  作り手の話は総じてすごく好きで、グッと込み上げてくるものがあります。 作り手の想いや考えが作品のカタチとして表現されるのがたまらなくいい。 自分もモノ作りがしたいわけでないけど、こんな風に生涯何かを生み出すことを喜びとして生き続けたいなと思う。   ※ペルホネンはちょうちょの意味で、ミナの服のモチーフにもなっている。   ミナのデザイナーの皆川さんは、昔から焦らず時間をかけてものにできればいいとかんがえていた、というエピソードが印象的でした。 それは本人が昔長距離の選手で長距離ならずっと走っていられるということに由来しているそうです。 同期がすごくて焦るという…
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8年前

価格の心理学

ここで、価格における有名な話をひとつ。 一つ1円の安価なチョコレートと26円の高級チョコレートを用意すると、 ほとんどの人が26円の高級チョコレートを選びました。 では、両方とも1円ずつ安くして、無料のチョコレートと25円の高級トリュフチョコレートにしました。 人々は圧倒的に無料のチョコレートを選ぶそうです。不思議ですよね。これが「無料」の力です。   値づけはいつも悩みます。 なぜなら価格が10%違うだけで売上が大きく変動するから。 適正価格よりも高ければそっぽ向かれるし、 適正価格よりも安ければ本来得られるはずだった利益を逃します。   というわけで、価格とは4Pのなか…
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8年前

ザ・プラットフォーム

WEBサービスや、WEBでのビジネスをする人は必読といっても過言ではないくらい良い本でした。   著者の尾原さんが以前書かれていたITビジネスの原理(僕もおすすめ本にあげさせていただいています→フェーズ別、目的別のオススメ本)もそうだったのですが、とにかくインターネットのビジネスが丸分かりになっています。   前回の本は、僕らが良く知っているgoogleやAmazon、iモードやソーシャルゲームなどのビジネスのキモを紐解いてくれる本だったのに対して、今回のは、プラットフォームとしてのWEBサービス、またその価値創造の背景、また独自のプラットフォームとして存在感のあるリクルー…
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8年前

ビジョナリーカンパニー2

まだ読んだことがなくて、いいタイミングで読めました。 1が会社のビジョンについて書かれているのに対して 2は人に対して書かれているのが印象的でした。   どん欲に妥協せず素晴らしい人を探し続けて これだと決めたものに一点突破。 それを一歩一歩積み上げたもので、 突破段階を超えるとそれは革命に見える。 ということで、また改めて読みたいものです。   備忘録的に、印象深かったことを記載。   全ては人であり優秀な人が活躍することこそが企業ご永続的に繁栄する原動力である。 そのための採用については妥協しない。とりたい人数がいても満たなければ取らない。採用し続ける。 &n…
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8年前

正直 松浦弥太郎

暮らしの手帖編集長の松浦弥太郎さんの新書です。 いや、この本が出たときはもうすでに次の挑戦に挑んでいるのか。   松浦さんの本は、特に新しいことは書いていないです。 むしろ”当たり前”のことが書かれているといってもいいと思います。   じゃあなぜ読むのか?という問いには その”当たり前”がどれだけ難しいか。どれだけ人間的か。 どれだけ高い境地にあるかを再認識させられるからだと思っています。       松浦さんが昔、古本を売り歩いているとき、なかなかアポイントが取れず、 あるとき母が直筆で、毛筆で…
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9年前

エッセンシャル思考、100%確実に売上がアップする最強の仕組み

サイバーの山崎ひとみさんがオススメしているのを見て購入。 もともと近しい本は好きで読んでたのですが、   エッセンシャル思考とは、 何をするか、を決めることではなく、 何しかしないか、を決めることである。 と改めて感じました。   仕事は、本当に多忙で、やることなんて湧いて出てくるほどあります。 これを効率よくこなす、ということも重要なのですが、 これは非エッセンシャル思考として有能、ということです(下記図の左) エッセンシャル思考の場合は、やることがたくさんある中で、 常に一番重要なものを見極め、それにのみ集中し、リソースを注ぐということです。(上記図の右)  …
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9年前

運を支配する

良書でした。 自分にまさに今足りないもの、課題に感じていることがかかれていました。 ちょうど社長の高村さんと自分の課題について聞かれたのですが その解に近いものが書かれていたように思いました。   シンプルな手には無駄がなく、早く動ける。 ビギナーズラックをもたらすのは、難しく考えないで、シンプルに打つからである。 色々知りすぎるが故に、起こる罠。常にシンプルに、シンプルに。 常に心地よい状態、気持ちいい状態を探す癖をつけたいと思います。   ”タイミング”を見誤らない。 多くの人は勝負のタイミングでもないのに痺れを切らして勝負に出てしまう。 そこで…
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9年前

Think Simple

シンプルであることは、差別化になる。 なぜなら、それだけシンプルであることが難しいからだ。 そう思わせてくれる、素晴らしい一冊でした。     本自体は、Appleのクリエイティブディレクターを務めていた方が感じた、 Apple、ないしはスティーブジョブズのシンプルとはどんなことで、 どのくらい素晴らしい功績をあげたのかがわかります。   第一章 ”容赦なく伝える” ジョブズは、好きや嫌いを素直に伝えるシーンがあるのだが、 それはほとんどの人にとって出来ない、なぜなら正直に伝えて空気を壊すことは苦痛になるから、 という下りや、 一番気がかりなことは、妥協によって自…
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9年前

仕事。編集者という病。

      最近は、少し業界の離れた(作り手)本が気になって読んだりしてます。   仕事。は、 映画プロデューサーとして『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』などを製作し、 初小説『世界から猫が消えたなら』が70万部突破の大ベストセラーとなった川村元気さんの著書です。   山田洋次、沢木耕太郎、杉本博司、倉本聰、秋元康、宮崎駿、 糸井重里、篠山紀信、谷川俊太郎、 鈴木敏夫、横尾忠則、坂本龍一。   といった、圧倒的に有名なクリエイター(と呼んでいいものか)に35歳のときに何をしてたかを インタビューする本。 特…
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9年前

ナタリーってこうなってたのか

  10月が終わって、全社的には悔しい結果になったものの 7−9月で苦しんだ分を戦略転換で少し取り戻せたのは良かった。 何はともあれ、現場のがんばりに尽きる。   さて、仕事の振り返りはひとまず置いておいて。 ずっと気になっていたが売り切れで買えなかったこちらの本がようやく手に入り、感想を。 ナタリーと言えば、音楽やマンガ、お笑いなどのニュースサイトというイメージがあるが その中の人の本、ということである。   批評はせず、事実を淡々と。情報をなるべく多く提示する。 というスタンスのナタリーは、編集長の、大山さんが、 自分らしさを打ち出さなかった結果、自分らしいメ…
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9年前

あたらしいあたりまえ 松浦弥太郎

暮らしの手帖の編集長を務め、 ブルータスでは「松浦弥太郎の男の一流品」という タイトルで特集まで組まれてしまう、そんな松浦さんの本に触れ 非常に心に響いています。   松浦さんの世界観が全面に押し出されているにもかかわらず 全く嫌みのない文章は、日々ていねいな仕事をして喜びを提供したい という松浦さんの思いが乗っているような、そんな錯覚に陥ります。     何冊か読んだのですが、そのなかからこの前読んだ、 「暮らしのなかの工夫と発見ノート あたらしいあたりまえ。」 より、よかった点を抜粋したいと思います。   ○生き方的な部分の共感 ・相手の目を見て話す…
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9年前

「好き嫌い」と経営

個人的には、すごーくツボでした。 基本的に、ビジネスで決断を迫られるのは、 良し悪しのジャッジではなく、好き嫌いの瞬間だ。 ということがよく分かります。   人は、何かしら判断し、生きており、その判断はその人となりにとても大きく左右される。   立場が大きくなればなるほど、その判断が導きだす影響は大きくなるというわけですね。   この本は、楠木先生と下記のような名だたる14人の経営者の対談形式になっており その場にいるような感覚になります。 石黒不二代(ネットイヤーグループ)、江幡哲也(オールアバウト)、大前研一(ビジネスブレークスルー、経営コンサルタント)、佐山…
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9年前

最近読んだ。渋谷で働く社長の告白。ダンスダンスダンス、ねじまき鳥クロニクル、アフターダーク

  なんとなく、久しぶりに読み返したくて読みました。 新卒~若手くらいなら、起業家を読むよりもこっちのほうが絶対いいとおもう。   マネージャーの頃はよく買ってはメンバーに配ったりしてました。   改めて、これは、信念と覚悟の本だとかんじました。 孤独、上司や友達への裏切り、あとでつじつまを合わせるためのはったり、 悩み苦しむときに訪れる誘惑、業績悪化による世の中からの罵倒、 これらを振り切っても何かを成し遂げるという覚悟について考えさせられました。   事業も決まっていない中、資本金の半分を使って借りたオフィスで奮闘した話。 何をしても株価が上がらず、…
takezawa0502
9年前