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イノベーションのジレンマを読んで。

takezawa0502
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Yahoo!の小澤さんや、Amazonのジェフベソスがオススメしていて、
この年にしてはじめて読みました。

読んだら衝撃が大きすぎで、ずっと読書ログがかけていませんでした。

ちょっとは自分の中で消化したかな。

以下、書籍抜粋。

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イノベーションには持続的イノベーションと破壊的イノベーションがある

持続的イノベーションとは、既存の延長上でプロダクトやサービスを作ること
破壊的イノベーションとは既存とは全く別で新しいプロダクトやサービスを作ること

会社で行うイノベーションプロセスは継続的イノベーションであり、
それを破壊的イノベーションに適応しようとすると、破綻する。
P5  顧客の意見に耳を傾け、顧客が求める製品をつくり、改良するために新技術に積極投資したからこそ、リーダーの地位を失った。

P15 破壊的技術に対処する方法は、経営者が自立的な組織を設立し、破壊的技術の周辺に新しい独立事業を立ち上げる任命を与えたときだけである。そうでない場合の問題点は、驚異的な破壊的技術に直面したとき、必要な財源と人材を自由に配分できないことである。

P17 投資のプロセスで市場規模や収益率を数量化してからでなければ市場参入できない企業は、破壊的技術に直面したとき、身動きが取れなくなるか、取り返しのつかないまちがいを犯す。データがないのに市場データを必要年、収益もコストも分からないのに、財務予測にもとづいて判断を下す。
持続的技術に適応するために開発された計画とマーケティング手法をまったく異なる破壊的技術に適用することは翼をつけた腕で羽ばたくようなものだ。

P84 「顧客の意見に耳を傾けよ」というスローガンがよく使われるが、このアドバイスはいつも正しいとは限らないようだ。むしろ顧客は、メーカーを持続的イノベーションに向かわせ、破壊的イノベーションのリーダーシップを失わせ、率直に言えば誤った方向に導くことがある。

P124 ほとんどのイノベーション案は、トップではなく組織の深い場所から生まれているとしている。底辺からこのようなアイデアが沸いて出た場合、組織の中間管理職が、出てくるアイデアのプロジェクトのふるい分けを行う。トップに企画を通す場合、自分の評価を考えると、先行きが見えない破壊的イノベーション案ではなく、提案の的が絞られた持続的イノベーション案にのみ絞って話をするケースが多い。

P143 破壊的イノベーションに直面したときに誤った判断をする理由は、経営陣が優秀であるからだ。破壊的イノベーションは、そのときは”儲からない”、という選択を取るに等しい。

P147 顧客の指示に逆らって企業の方向性を変える経営者は無能であると結論付けるケースが多く、その場合、独立した組織をつくりその技術を必要とする新しい顧客のなかで活動させることが成功確立が高い。

P197 まだ存在しない市場に見解を持つものはいないので、破壊的イノベーションに直面したマネージャーは、発展中の市場の不透明性を認識し、うまくいくこと行かないことが分かってきたら当初の事業計画を放棄し軌道修正すべきだ。それまでに資源を使いきった場合は、失敗だ。

P236 資源を、製造技術や情報処理に当てても、組織のプロセスと価値基準が変わらない限りは無意味だ。しかし組織は①現在のプロセスが機能しやすいように組織が作られてる点、②既存の出来上がったプロセスを捨てられない点から、イノベーションがおきづらい。

P301 まとめ
1.企業は顧客と投資化に資源を依存しているので、顧客が求めないアイデアは切り捨てるシステムが整備されている。つまりニーズは拾えてもシステム的にシーズは拾えない。

2.まだ小規模な市場では、企業が期待するリターンが得られないと判断し、市場が大きくなるのを待つので参入が遅れる。

3.存在しない市場は分析できないので、市場規模や収益率を数値化できないと参入できない企業は二の足を踏む。

4.どんなに人材や資源がよくても、意思決定プロセスや価値基準によって、無価値化する。

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あまりにも鋭く、的を突く内容だったので、

事業責任者や、役員、社長で、書籍の内容を共通言語化するのはいいのでは

と思いました。

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