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映画「僕の帰る場所」を見て、心揺さぶられた話

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昨日、「僕の帰る場所」という

映画を見るために、

ポレポレ東中野に行ってきました。

 

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この映画、「東京国際映画祭」を
はじめとして、多くの映画祭で
賞を受賞しています。

※選考には1000本を超える映画があり、その中から選ばれるそうです。

 

結論から言うと、
本当に観て良かった。

 

特に家族ができて、子供ができた今、
終始、胸に来るものがありました。

 

是枝監督作品や、
ドキュメンタリー系、
単館系の邦画などが好きな方には
響くのではと思います。

 

話は、ミャンマー人の4人家族
(父母と子2人)が
生活の苦しいミャンマーから離れ、
一大奮起。

日本に来て少しでも
豊かになって暮らしたい、と
生活を始めるのだけど、
外国人の受け入れに対して
とてつもなく厳しい現実が待っている。

 

といった感じ。
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「難民問題」がテーマで、
少し難しそうと思いがちですが、
それは難民や外国人の問題に対して

他人事だからだったんだ、

と思わされました。

 

外国人が
日本で安定して暮らすためにビザを
取得するためには、かなり複雑な手続きを
踏む必要があり(しかも日本語)、
認定率も限りなく低いというのが
現実だそうです。

(申請者2万人に対して認定数は20人)

 

僕は、どことなく外国人って怖くて、
なんか悪いことされそう、みたいな
先入観をもっていました。

本当は同じ人間で、よっぽど
僕よりも温かい心を持ってたりして。
本当に自分の先入観が恥ずかしくて悲しい。

 

映画では、子どもたちの演技が
あまりにも自然で、上手です。

 

それもあってか、
すぐにこのミャンマー人の
家族に感情移入をしてしまいます。

 

お父さんの、「なんとかして日本で家族を養っていきたい」と頑張る思い。

お母さんの、「言語のわからない日本で何とか子供たちを育てなくてはいけない」という不安。

子どもたちの、「難しいことはよくわからないけど、何か不安なことが起こっている」という感情。

どれも心に伝わってくる感情ばかりでした。

 

ちなみに、このミャンマー人の家族は
子役や俳優ではなく、一般人で、素人。

しっかり演技指導も入っているそうです。

 

それを聞いて、さらに驚きました。

 

ドキュメンタリーを見ているようで、
それよりドキュメンタリーっぽいなと
感じたので、その点について聞いて聞いてみると。

 

「一般的なドキュメンタリーは、
カメラが入っていると
わかって生活しているから、
すべてを映しているようで、
本人たちの無意識の気遣いなどによって、
ある種の表面的なものになってしまっている。

この作品については、
その部分を丁寧に描ききることで、
ドキュメンタリーのようだと感じてもらえる。」

 

という回答。

これにはなるほどと思いました。

 

映画の後半で、主人公の男の子が、
ミャンマーの日本語が喋れる男の子と
仲良くなるシーンがあるのですが、
今までふてくされてたのが
一気に吹き飛んで、
心から楽しそうな表情をするんです。

 

それが観ていて、何ともたまらない気持ちになりました。

 

東京(東中野)では11月末まで上映しているようです。

観れる時間帯も限られていますが、
だからこそ、
その時間を縫ってまで見る価値のある作品とも言えます。

 

映画『僕の帰る場所』

映画

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