あたらしいあたりまえ 松浦弥太郎
暮らしの手帖の編集長を務め、
ブルータスでは「松浦弥太郎の男の一流品」という
タイトルで特集まで組まれてしまう、そんな松浦さんの本に触れ
非常に心に響いています。
松浦さんの世界観が全面に押し出されているにもかかわらず
全く嫌みのない文章は、日々ていねいな仕事をして喜びを提供したい
という松浦さんの思いが乗っているような、そんな錯覚に陥ります。
何冊か読んだのですが、そのなかからこの前読んだ、
「暮らしのなかの工夫と発見ノート あたらしいあたりまえ。」
より、よかった点を抜粋したいと思います。
○生き方的な部分の共感
・相手の目を見て話す。心身疲れていると相手の目を見れない。相手は目を見て話してもらわないと大事だと伝わらない。
・寝転がるなら眠る。だらしなく過ごすと、ずぶずぶと自堕落の沼にはまる
・雨の日は花を買い、部屋も気持ちも新しくする
・握手。触ることの重要さ。触ることで、その人の感じが記憶に残る。
・福徳(品物やサービスを対価としてお金をもらうこと)と、功徳(全く見返りを求めない無償の行い)というものがあり、当たり前に暮らせば、福徳は増えるので、時として意識して功徳をする。
○心の立ち位置を戻せる的な共感部分
・自分の友達の名前を書き出してみると、自分がどんな人なのか客観的に見えてくる。
・忘れることは怒りや恨みから自分を解放する行為である。怒りや恨みをひきずり、負で自分の自由を縛らないで。
・落ち込んだときは自分の得意なことをして、自信を取り戻す
・ゆっくり歩くことで、心や体をざわざわさせ消耗させない。
・保つことが難しいからこそ「今、穏やかでいるだろうか?」と問う。
文庫で、すんなり読めるので、気になったかたはお勧めします。