女のいない男たち
さっそく読みました。
短編集ということで、290ページくらいに6つのストーリー。
さっくり読めるのと、長編じゃないので、
あのズブズブと深い闇に入っていく感じはありません。
ちょうどよい、心のつっかかりが残る作品がほとんどで
とても心地よかったです。
いずれも単純な恋愛は一つもなく
人は、何かを背負って生きているんだなーと感じずにはいられない話。
『イエスタデイ』の陽気で誠実な木樽のキャラクターがとっても気に入ったのと、
『木野』の、自分が心と向き合っていく様(それは彼にとって望んではいないことだったのだが
きっとそれが現実を乗り越える起点であること)が描かれていくところに
心がぐーっとつかまれました。
このくらいの短編だと、深く潜りすぎないので、ちょうどいいなーと思いました。