危機感の距離感
営業は総じて朝が早く、総じて夜が遅い。
決して長く働くことがいいわけではないですが、うちは業種柄、自分の目標を達成するためには、よほど効率が良くない限り、短い時間で高い成果を出すのは難しいと思います。
僕はメディア事業というところに所属してる、いわばバックオフィスなのですが、バックオフィスは目標達成が外部要因に影響を受けやすく、かつ自分がやったことが売上に直接的に影響する事象がそこまで多くないので、自分が達成したかということが分かりにくく、危機感を感じにくい職種だと思います。
つまり何が言いたいかというと。
「危機感=自分がヤバいと感じる心理的な距離感」
だということです。
営業は、毎月”自分自身”に目標数字が設定され、それが満たせば、達成、そうでないと、自分は未達成、ということが明確になります。これを月次で追う訳ですから、そりゃあ危機感を感じやすいですね。
※新入社員はみんな営業を一回やったらいいんじゃないかと思います
この危機感というのが、レイヤーがあがってくればくるほど、より先の将来に起こるリスクや問題に、ヤバいと感じるようになってきます。
なので、月次で締まらない目標に対しても危機感を感じるようになる。
知り合いの社長が、
毎日寝る前に、あした会社は大丈夫か?と思ってゾッとする。
そしてそのゾッと出来る自分を感じて安心して寝る
という話をされていました。
普通、ゾッとするような出来事があると不安で仕方ないと思うのですが、
その方曰く、基本的にゾッとするようなことがないことはないから
それを感じてる間は危機意識が高くアンテナを張れてる、と。
話を戻すと、労働時間がすべてではない、というのは前提ですが、そういった危機感から自主的に仕事をし、よりよいモノを生み出そうとする人というのはとても信頼が出来るなと思います。
僕も、ミッションを考えるとより新しいものを生み出し続けなければいけない立場なので、危機感という観点からも、なるべく業務時間は少なくして、インプットとそのアウトプットの時間をたくさん作るようにしています。
事業責任者だと、ただ事業数字がみれるだけでなく、サービス構築、デザイン 、プロモーション、営業、SEO、SEM、マーケティングなど、あらゆる分野を担当しているメンバーと対等に話が出来て、議論できないと話になりませんので、その辺りはすごく時間や力をさいています。
バックオフィスの視点から言うと、仕事をTODOとしてこなさずに、自分がやっている仕事がどういった生産をもたらすのかを理解する、分からないなら聞く、その上で、意味があるかを判断する。というサイクルが出来ると、とても生産性が高くなるのではと思います。
当然、僕の指示が間違うこともあるので、
「それ、やる意味ありますか?」と。
「こっちをやったほうが事業としていいんじゃないんですか?」と。
危機感を持って、そういったやり取りがもっと飛び交うようになるといいなと思いました。