2023年の振り返りと、パーパス的なものと、2024年の抱負と
去年の振り返りから1年が経ちました。
2022年は気持ち的にも本当にしんどい一年でした。
2023年は、世の中的にはもう完全にリアル回帰で、旅行や外出に目が向いた1年でした。
おうち時間ニーズのド真ん中だった我々、インテリアライフスタイルマーケットは全体的に下落傾向にあり、22年からもさらなる減収となりました。
しかし、減収も2年目となると、割と吹っ切れるもので。
うちる本店自体は、スタッフが本当に頑張ってくれて、予想よりも売上の下落幅を微減に食い留めることができました。
また会社自体も次のステップに向かっており、売上低迷にあがいた2022年とは打って変わって、様々なチャレンジをした、良い一年でした。
2023年の振り返り
自主企画の成功
今まで我々でなかなかできていなかったことでよかったことのひとつに、シーズナルや自主企画のイベントの開催があります。
通常の新入荷とは別に、各シーズンごとに、その時々の季節が楽しくなるような企画を大々的に開催。今までにはない売上の山を作ることができました。
ささげなどを担当するチームはよりたくましく強いチームに成長したと思います。
北欧ブランドの取り扱い
加えて新しいチャレンジとして、和食器ドメインだけではなく、北欧食器ブランドもスタートさせました。
北欧食器は、競合は圧倒的に多く、強いお店も多いのですが、その分マーケットが大きいので、多少でもマーケットシェアを取ることができれば、お店としてはアップセルになります。
また、当店のターゲット的にも和食器だけにこだわるというよりは、両方の良いところどりをするお客様も多く見えるため、新しいチャレンジとして1年通じて様々な商品を販売しました。
こちらも結果的には、当社のTOP10に入るくらいのドメイン規模に成長しており、来年以降も注力していきたいジャンルとなっています。
物流の再構築
上記の新しいプロジェクトを進めるにあたり、当社の物流は限界を迎えていました。
しかし物流をより良くしなくては売上増はない、むしろ物流を強めないことで売り逃してる売上が多分にある。
しかしどうしたものか、ということで、2年ほど物流の構築については悩んでいました。
そして、愛知県にサテライト拠点を構える形で、神奈川と愛知県での2拠点物流の構築を行いました。
まだまだ調整中ではありますが、だいぶキャパシティがあがり、新しいチャレンジをしやすくなった環境ができたと感じています。
配送の混乱についても、物流チームみんながしっかりと守ってくれたおかげで、大きなトラブルなく、物流の構築を終えることができました。
なにより、自主企画も、北欧ブランドも、物流も、これらの取り組みを、ほとんどが現場のスタッフ中心に進めてくれました。
僕はほとんど何もせずに進められたということが、本当に心強く、頼もしい組織になってきたと感じています。
楽天市場
私はというと、基本新規事業に従事しておりまして、2022年の年末から、モールの出店を始め、ようやく1年が経ちました。
おみせは「うつわ かくち」と言います。
https://www.rakuten.ne.jp/gold/kakuchi/
正直、モールだからいけるだろう、と軽く見ている部分が多少なりとありましたが、モールはモールで本当に難しかったです。
試行錯誤の日々が続きました。
ようやくちょっとずつコツをつかんできまして、ありがたいことにお客様もすこしついてきました。
楽天は楽天のお客様がいらっしゃるので、もっとお店をモールにフィットさせていき、会社の柱になるような事業に成長させたいと思います。
パーパス的なもの
これはおまけ的な話として、書かせていただきます。
当店で、購入者にプレゼントしている冊子の中で「うつわとわたし」というお客様の盛り付け例を載せたフォトブックがあります。
この挿絵を、毎回、さわだひさなさんというイラストレーターさんに書いてもらっています。
友人の紹介で知り合ったのですが、個人的にこの方の絵が非常に好きで、何か原画を書いて欲しいと思っていました。
それで、
・どうせ書いてもらうなら会社に飾れるものが良いな
・会社に飾るならスタッフが見たときに元気が出るものが良いな
・元気が出るのは、自分たちの仕事の社会性を再認識できたり、存在意義を感じるものが良いな
そんな考えが膨らんでいき、下記のようなイラストになりました。
イラストは、会社の中の様子です。
梱包があったり、商品選定があったり、文章を書いたり、写真を撮ったり。
これらがすべて一つになって、お店が動いてること。
また、コピーには『Wish Your Happiness』と入れました。
このコピーには、「YOU(ここでは、顧客であり、スタッフであり、会社であり)の幸せを願い、それをかなえるために日々仕事をしている」というような意味を込めています。
英語だとどうも強い表現で、幸せを見つけてあげるとか、幸せを届けるとか、そういう表現になりがちなのですが、アクションになると、なんとなくおこがましいなぁと思いまして。
であれば、そうはならなくても、幸せを願いながら想いを忍ばせて商品を届けるくらいのニュアンスがいいなという気持ちで、WISHとしました。
2024年の抱負
うちるという和食器ECからスタートした当社の事業ですが、2023年から、「和食器ECを、独自ドメインで、国内マーケットに」という限定されたマーケットから広げようと考えています。
うちるは屋台骨としつつ、事業ドメインを増やすことで会社全体として強くしていこうと思っています。
その一つが、モール展開。これは2023年からスタートすることができました。
そしてもう一つが、越境展開です。
2023年後半ごろから少しずつ、越境ECについてチャレンジをしていますが、難しいことだらけで苦戦しています。
しかし、和食器は海外ニーズも強く、円安の影響もあり、日本への注目も高まってきています。
しっかりと腰を据えて、国内だけでなく、グローバルでも展開できる事業を作っていきたいと思います。
昨年から決めたことですが、大きな事業をじっくり時間をかけて育てあげる。
そんな数年にしたいと思います。