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レンガ職人にみる仕事の捉え方、ひいては生き方。

takezawa0502
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2020年8月8日

仕事の目的を考えさせられる話に、

こんなイソップ寓話があります。

 

3人のレンガ職人の話

 

世界中をまわっている旅人が、

ある町外れの一本道を歩いていると、

一人の男がレンガを積んでいた。

旅人はその男のそばに立ち止まって、

「ここでいったい何をしているのですか?」

と尋ねた。

「何って、見ればわかるだろう。レンガ積みに決まっているだろ。朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。

暑い日も寒い日も、風の強い日も、日がな一日レンガ積みさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり」

男は自らのひび割れた汚れた両手を差し出して見せた。

「なんで、こんなことばかりしなければならないのか、まったくついてないね。もっと気楽にやっている奴らがいっぱいいるというのに・・・」

旅人は、その男に慰めの言葉を残して、歩き続けた。

もう少し歩くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会った。先ほどの男のように、辛そうには見えなかった。旅人は尋ねた。

「ここでいったい何をしているのですか?」

「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね。」

「大変ですね」

旅人はいたわりの言葉をかけた。

「なんてことはないよ。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。ここでは、家族を養っていく仕事を見つけるのが大変なんだ。俺なんて、ここでこうやって仕事があるから家族全員が食べいくことに困らない。大変だなんていっていたら、バチがあたるよ」

旅人は、男に励ましの言葉を残して、歩き続けた。

また、もう少し歩くと、別の男が活き活きと楽しそうにレンガを積んでいるのに出くわした。

「ここでいったい何をしているのですか?」

旅人は興味深く尋ねた。

「ああ、俺達のことかい?俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」

「大変ですね」

旅人はいたわりの言葉をかけた。

「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ!素晴らしいだろう!」

旅人は、その男にお礼の言葉を残して、また元気いっぱいに歩き続けた。

引用元

この話を聞いたのは

大学生くらいの時だったでしょうか。

 

当時、仕事というものに対して

とてもワクワクしたのを覚えています。

 

さて、少し踏み込んで、

これを対人関係(相手)として捉えてみましょう。

 

まず1人目。

この人は愚痴を言っていますが、

この人のレンガ積みの給料を上げたとします。

すると最初は喜びますが、

すぐに不満を漏らすでしょう。

 

他の仕事はこれくらいの給料だ、とか、

レンガ積みの大変さをわかっていないとか。

 

このパターンの人は、付き合ってはいけません。

例え付き合いがあっても自分からはコミュニケーションを取らず離れて行くべきです。

 

なぜなら自分が変えられるのは自分だけで、他人は変えられないからです。

 

僕は、この手のタイプは、友達家族関係なく、なるべく距離を取りたいと思っています。面接でもなるべく避けるようにしますが、(たまに、、)

 

さて、2人目に行く前に、3人目から。

こういう素晴らしい方、いますよね!

未来を見てて、なんかめちゃくちゃ熱い、

みたいな。好きですね。

 

こういう人を採用したい会社も

多いんじゃ無いでしょうか。

 

でもここで言いたいのは、

多くのこのタイプの人は、

この熱量で動くのは

最初の数ヶ月〜1年くらいまでだ、

という事です。

 

だいたい、仕事に慣れて飽きる、

もしくは失敗や現実を見て失望したり

幻滅するパターンが多いです。

 

このとき

「なんか、モチベーションが下がったわぁ」

と言います。

 

そこから分かるのは、

モチベーションで仕事をすると、

モチベーションは下がる。という事です。

 

特に、若手に多く見られます。

 

最後に2人目に戻ります。

僕が思うに、2人目の人は、

これで、十分に優秀だと思います。

 

まず、金銭を得ることが、労働の対価である。

という事を理解しています。

 

次に、この人には、守るべきものがある。

という事です。

守るべきものがある人、失うものがない人、

強いですね。

 

採用の時には、

他にもいろんな要素がありますが、

ここを結構見ています。

 

ここで必ず働いてやるぞ、

という強い意志のようなものです。

 

さて、最後ですが、2番目の人は、

今の仕事を面白いものにする、

という意味で3番にすぐ成れると思います。

 

例えば、うちで言えば、

採用の時には金銭や待遇以外の、

興味や趣味嗜好などを見ているため、

その仕事に自分なりの面白さや

クリエイティビティを見出すのは

不可能ではない(はず)。

 

ただ、例えば3番の人でも、

忙しくて切羽詰まったり、

人間関係が粗悪になったりすると、

一気に2番目の人、さらには1番目の人にまで

落ちてしまいます。

 

ここは気をつけないといけないポイントです。

 

最後に言いたいのは、

 

2番目の人が、

仕事の面白さを見つけられるかは、

本人の意識。

それを見つけられるような

環境を作るのは経営者の意識。

という事です。

 

3番目の人の状態を意識せずとも

安定したパフォーマンスで出せたら、

仕事は楽しいし周りからも評価される、

何より自分が仕事を回している感覚を持つことができる。

こんなにいいことはないですね。

 

考えたこと

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