小さなチーム、大きな仕事
最近読んだ中でも指折りにいい本だと思いました。
リーダー以上の人は、自分の視点をあげるためにも是非一読をお勧めします。
持ち帰れるものが多すぎて、自分に足りないものを1つ持ち帰って
また成長したら1つ持ち帰る、くらいでもよいのではないでしょうか?
話が具体的なので、自分のどこがダメで、どうすればいいのかイメージがわきます。
以下、僕がドッグイヤーした箇所の抜粋です。
・競合を打ち負かすには、相手よりも上回らなければならない、という冷戦的な考えは行き詰まる。他社について心配するとすぐに強迫観念に変わってしまう。
→競合スペックの比較になりがちだが、マーケティング的な観点で捉えたときにその比較が果たして正しいかを冷静にジャッジし、自社の本当に進むべき道と、それがもたらせる価値を見極めた方が良い。
・いつも残業し、週末も働いているとしたら、それはやるべき仕事が多すぎるのではなく、やるべき仕事に常々邪魔が入るからだ。仕事を終わらすためには「ひとりきりモード」に入らなければならない。
→リーダー以上にとって本当に重要な仕事は多くない。ただ、それをジャッジするために集中することが難しいだけだと思う。
・仕事しかしないのでは 、およそ正しい判断は下せない、価値観も狂ってくる。そして疲れ果ててしまう、疲れていたら鋭い判断は下せない。
→特に意思決定する人間において鋭い判断が出来ないことと価値観が狂っていることは致命傷。
・時間がないのは言い訳。何かを始めるには、毎週数時間絞り出すだけで十分。初めて見ればそれが本物なのか一時的なのか分かる。
→まずはやってみよう。
・すぐに売り切れるパン屋の話において。「パンが売り切れた後にパンを仕入れることは出来るが、朝の焼きたてのパンのようにおいしくはありません。悪いパンで少しばかり余分に売る少しのお金は、自慢できない食べ物を売ることの埋め合わせにはなりません。」
→いいものを提供するということは、こういう心だと思う。
・多くのものは削げば削ぐほどよくなる。映画監督は映画シーンを切るし、ミュージシャンは、よりよいアルバムのために、局を取り除く。作家は文章を削除する。
→多くの人はもったいない、面倒くさいなどのいずれかの理由で削ぐことをあきらめているように思う。
・ものごとがうまくいかないときは、メニューを減らし、それを磨くところからだ。
→大体うまく行かないときは、他のものを探し散漫になりがちである。
・アラスカ航空は、未来の空港について、机上の空論ではなく、段ボールで模型をつくり試した。
→百聞は一見にしかずとは良く言ったもので、いざやってみて分かることはたくさんあるので、いかに簡易的なデモをするかは非常に重要。
ページもさほど多くないし、良書です。