ミナを着て旅に出よう
作り手の話は総じてすごく好きで、グッと込み上げてくるものがあります。
作り手の想いや考えが作品のカタチとして表現されるのがたまらなくいい。
自分もモノ作りがしたいわけでないけど、こんな風に生涯何かを生み出すことを喜びとして生き続けたいなと思う。
※ペルホネンはちょうちょの意味で、ミナの服のモチーフにもなっている。
ミナのデザイナーの皆川さんは、昔から焦らず時間をかけてものにできればいいとかんがえていた、というエピソードが印象的でした。
それは本人が昔長距離の選手で長距離ならずっと走っていられるということに由来しているそうです。
同期がすごくて焦るということもなく、自分がないたいものにたんたんと歩みを進める。
またその長い道のりの中で、魚市場で働くのですがそこで見たアサリの模様が今のデザインの一部になっているという話がとてもよかったです。
デザインは非常にコンセプチュアルでロジカルだけど、それを外に見えないようにするというのがいい。なんとなくいいな、好きだな、感動するなって言うのはこういう裏付けがあるんだと改めて感じました。
あわせて、機能がデザインになってなければいけない。機能をデザインの中に隠す。余計なものが見えないほうが洋服の完成度が高い都いう考えにもとても共感しました。
働き方についてはこんな言及も。一着の服を全員でパーフェクトに作るということが大切なんです。誰かが失敗しても、次からはそういうことなくしましょう、シンプルですよね。
大事なことは結果ではなくて、結果をパーフェクトにしようという気持ちだと思います。
常に結果を出そうと思う気持ちが大事。本当に同意です。
長く続くブランドになるために、ブランドとしてギリギリのところまでやりたい、過去のデータ、過去のスタイルをなぞるような仕事はしたくない。
最後の解説の方が、ミナペルホネンは図々しくもこれは私のために作ってもらったワンピースだと、ミナペルホネンを愛する多くの人がそう勘違いをさせてもらって着ている。ミナペルホネンを見ていて服自体が内側から歌っているように感じたのは皆川さんが作品を作っているときに感じた音や歌だったのか、と読んでいて腑に落ちた、とある。
僕も、女性だったらミナのワンピース着たいなーって思う。
こんな風に思ってもらえる作品を残している皆川さんには本当に感動し、パワーをもらった。