ザ・プラットフォーム
WEBサービスや、WEBでのビジネスをする人は必読といっても過言ではないくらい良い本でした。
著者の尾原さんが以前書かれていたITビジネスの原理(僕もおすすめ本にあげさせていただいています→フェーズ別、目的別のオススメ本)もそうだったのですが、とにかくインターネットのビジネスが丸分かりになっています。
前回の本は、僕らが良く知っているgoogleやAmazon、iモードやソーシャルゲームなどのビジネスのキモを紐解いてくれる本だったのに対して、今回のは、プラットフォームとしてのWEBサービス、またその価値創造の背景、また独自のプラットフォームとして存在感のあるリクルートや楽天などのビジネスについて記述されています。
またこの先来るであろう、シェアリングエコノミーと3Dプリンタ、教育についても記述があり、非常に網羅的で面白いです。
とにかく、事例ベースで話が進むので分かりやすく、主要なWEBサービスについて短いながらも
非常に本質的に書かれているので、自分の中の理解度が一層深まります。
特に面白かったところを紹介。
・プラットフォームには情報の送り手受け手の「収穫逓増」が必要(例えば日記のような書き手と読み手)。マイスペースはアーティストという熱いモチベーションのあるコミュニティをたくさん持たせたことが成功の要因だった。
facebookは、優秀な男子学生(送り手)が女子学生(受け手)を呼び、女子学生(送り手)が男子学生(受け手)をよんだ。
・コピーは昔高かったけど、10円になると(ある一定のコストを下回ると)とりあえずコピーしとけ、というアクション方法に変化が起こる。3Dプリンタもこの可能性が大きく、プロダクトに大きな変化がでる可能性がある(1度だけ利用できるデータが売り買いされるようになるかもなー)
・リクルートはバンドエイド戦略(純粋想起)を狙っており、費用の大きい結婚などのイベントごとでゼクシィのような想起を確立している。さらに書店に本が置けなくてもラックを設置するなどで、機会ロスを防ぎ徹底的にドライブをかけた。
とくに未来の話は、まだ誰も予想がついていないことが多く、非常にワクワク&ビジネスチャンスがないものかと、非常にこれからも注目していきたいと思います。