2020年の振り返りと2021年の抱負
明けましておめでとうございます。
2020年はだれも予想だにしない、世界的な新型コロナウイルスの影響によって、本当に大変な1年になりました。
感染された方はもちろん、ウイルスによって経済的な打撃を受けた方が大勢いらっしゃって、本当に心を痛めた一年となりました。
昨年は、元々の仕込みがあり、1年を通じて150%成長くらいを目標として進めていたのですが、コロナの影響で、大きく変化がありました。
緊急事態宣言以降、オンラインショップは追い風となり、締めてみたら約270%の成長となりました。
これほどの成長を支えてくれるスタッフに恵まれたことも、本当にうれしくて、ありがとうの気持ちでいっぱいです。
業績が良かったことについてはもちろんポジティブなのですが、急激な成長による成長痛を感じた一年でした。というよりも、それは過去形ではなく現在進行形で続いているところあり、強化の真っ只中で2021年に入ったとも言えます。
2020年の振り返り
1年前のブログを見ると、当時やっていたことが驚くほど昔のことのように感じます。
昨年は、バックオフィスの強化を掲げ、以下の3点を抱負としました。
1.職場の整備・・・現在借りている物件が手狭になっているので、近くに2号店を借りて、撮影チームをそちらに移管する。
2.労務の整備・・・入社手引を、より精度の高いものに作り直す。就業規則をまとめて、正社員を含むスタッフ全員の働き方を定める。評価制度を整備して、キャリアアップを目指せる環境づくりをする。
3.人員の整備・・・通年通じた採用強化。組織を部署化させて、各部門の仕事と責任者を明確化させる。僕が兼任している業務をスタッフに移管し、よりブランディングに目を向けられる体制づくりを行う。
それぞれについて振り返っていきたいと思います。
1.職場の整備
これは2020年入ってすぐに2号店を借りたのですが、その後売上の急成長があり、夏にはその2拠点では厳しいということで、新しいオフィスを探しました。
オフィスさえ拡張できれば、スタッフも増やせるし、在庫も置けるし、待っているお客さんに商品が届けられるとのことで、売上が拡大することもわかっていました。
しかしオフィス探し。本当に難航しました。
コロナで物件価格が下がるかも、なんて思っていましたが、見事に打ち砕かれ、そもそも物流もおけるような大型物件は湘南エリアにあまり存在せず、あってもめちゃくちゃ高いか、条件が合わないものばかりでした。
それでもなお探し続け、辻堂エリアは変わらずに、2020年の年末に、3階建てのビルに移転しました。
オフィスビルではなく、自分たちのビル。テラスがあり、屋上があって、富士山も見える。みんなでご飯を食べたりお酒を飲んだりできそうです。
現在も引越後&年始の出荷ラッシュでバタバタです。
そういえば、年始に借りた2号店はもうすでに解約済みで、1年もたたずの解約となりました。
2. 労務の整備
2020年は、労務のことばっかりやっていたといっても過言ではない1年でした。
スタッフの入れ替わりが多かったこともあり、早急に労務の体制を整えることが重要となりました。人がでていくのは精神的にもしんどいことが多かったです。というか会社をやってて一番しんどい時期だったかもしれません。
また、社労士に入ってもらったのも昨年です。先輩経営者に「だいたい、経営者は、人かお金で苦労するよ」と言われたのがとても身に沁みました。
会社の制度については、以前はなんとなくで決まっていたことが多く、それらをきちんと明文化し、法的な観点でも見てもらい、よりスタッフが、安心して、公平に、働ける形に進めていけたように思います。
3. 人員の整備
会社に部署を作ったのも昨年のはじめ頃です。
いま、当社には、出荷をするBASE、撮影やページ作成をするWEB、陶器市などの企画をするPLAN、ブログやSNS運用をするMEDIA、バックオフィスのSUPPORTの5部署があります。
ちょうど部署化して1年が経過しますが、役割を明確化したことで、各部門に当事者意識が芽生え、権限移譲していけるようになりました。
また採用についても通年実施。1年を通じて約10名の方が入社しました。
遠くから通ってくれる方や、前職より条件を落としてでも来て下さる方、他県から移住してきてくださる方もいて、熱意がある方々に恵まれました。
退職も出ているので+5人ほどですが、新しいスタッフが増えることをとてもうれしく思っています。
1人を採用するのに、20~30人くらい選考をしているので、 通年で2~300人くらいの方を選考したことになります。 みんな、狭き門を潜り抜けてくれた素晴らしいメンバーだと思います。
採用はいつまでたっても本当に難しいですが、新たな素敵な人材に巡り合えることを思って、今年も採用をしていきたいと思います。
その他
昨年は、それ以外にもいくつかトピックスがありました。
手紙舎の社長夫婦とお知り合いになれたこと。
そのあたりの話は前のブログにも書いてますが、憧れだった手紙舎さんと家族ぐるみでお付き合いができるようになり、憧れのお店というのもありますし、尊敬できる経営者としてもお話が効けて本当にうれしい出来事でした。
キメツケ出演
うちるが初めてテレビ出演しました。関西テレビのゴールデン番組「キメツケ」のうつわ特集で、がっつり15分ほど。我が家にもテレビが入り、初めての体験ばかりでした。
オンライン陶器市としての取材
今年は、全国の陶器市が中止となり、オンラインで陶器市開催をするところが増えました。
当社としても、全国中止になった作家さんの作品を買い集めてオンラインで販売する「STAY BUY at HOME展」というイベントを実施し、今までで一番多くのお客様に来場いただくイベントとなりました。
当社は3年前からオンライン陶器市をしていたので、メディアからも取材されることが多くありました。リアルの陶器市が開催できないのは残念ですが、オンラインの陶器市ももっと浸透したらいいなと思っています。
ロゴリニューアル
まだお披露目前ですが、うちるロゴをリニューアルします。ブランドコンセプトやお店の立ち位置などを考えた結果、見直そうということになり、1月頃から変更予定です。
2021年の抱負
2020年は本当にいろんなことがありました。
体感でいうと、3年が経過したような、そのくらい濃厚で、沢山の変化があった1年でした。
嬉しいこともありましたが、その裏にはしんどいことのほうが多くて、気力が尽き果てたような、何も考えられない月が2~3か月続きました。
この全力疾走に、僕や妻だけでなく、スタッフも付き合ってもらったので、ありがとうの気持ちを込めて、初めて寸志程度のボーナスを出すこともできました。
僕たちが作った会社ではありますが、徐々に法人としての存在も出てきて、意思決定も現場に移譲されつつあります。
2021年ですが、まだコロナがどうなるか分からないので、どんな1年になるかは全く想像がつきませんが、決めていることがあります。
それは、「タケザワ夫婦のうちる」から「みんなのうちる」にする、ということです。
今までに比べて、分かりやすくも、やや抽象化された目標ですが、この目標を達成することは、今の当社にとって最も重要なことだと思っています。
1年かけて、メンバー全員が、「自分たちの会社」として、笑ったり、頑張ったり、悲しんだり、悔しい気持ちになったり、みんなにとっての大事な会社にしていきたいと思っています。
会社である以上、営利目的であるのは当然ですが、それ以上に、会社運営を通じて、スタッフやお客さま、作り手が幸せになれるような、そんな会社に育っていきたいです。